どう戻す?生活のリズム そろそろ夏休みも

多くの学校などで、夏休みもあと1週間。つい夜更かしをして、起きる時間が後ろにずれてしまっている子どもも多いだろう。親としては、休み明けに体調を崩さずにしゃきっと登校できるか心配になってくるころだ。生活リズムを取り戻し、気持ち良く新学期をスタートさせたい。

 

ベネッセ教育総合研究所が2009年に小学生の母親4644人を対象に実施した調査によると、夏休み中に子どもが規則正しい生活が送れなかったと感じる保護者は、学年ごとに集計すると1~3割。高学年になるほど高かった。母親からは「夏休みだからと気が緩んでしまい、親子でのんびりしすぎた」「声を掛けないと際限なくだらしなくなっていく」といった声が上がった。その後の調査はないが、同研究所の邵勤風(しょうきんふう)初等中等教育研究室長は「テレビやパソコン、本などとの接触時間が長い子どもは睡眠時間が短い傾向にあるが、近年はスマートフォンの普及で、就寝時間が遅くなっている可能性がある」と推測する。

 

「夜遅くまで起きている癖がついた子どもを、無理に寝かせることはとても難しい。朝早く起こすことから始めましょう」。文教大教育学部教授で小児科医の成田奈緒子さん(55)は、こうアドバイスする。早く起きて夜は早めに寝かせ、翌朝に再び決まった時刻に起こすのを繰り返せば、自然とリズムが整うという。

 

とはいえ、子どもを無理に起こすのも一苦労。無理なく起こすために成田さんが勧める方法は、子どもがワクワクするイベントを朝一番にこしらえることだ。

 

例えば、今の時期なら水遊び。多くの子どもが大好きで眠気も吹き飛ぶ。「今日は朝からパンケーキをいっぱい焼こうか」などと声を掛け、関心を引くのもいい。ゲームが好きなら、朝早く遊ぶ時間を設定しよう。

 

好きなテレビ番組が夜にあるなら、録画して翌朝見るようにすれば、起きるのが楽しみになり、夜更かし防止にもつながる。

 

<生活リズムを整えるポイント>

 

・夜に早く寝かせるのは難しいので、朝早く起こすことから

・水遊びなど、子どもがワクワクするイベントを朝一番に設定する

 

# 私は男手で娘6歳、息子4歳から育ててきた。それ以外に家族はいなかったので、成田さんの言う朝一番にイベントを設定することは出来なかった、イヤ、不可能でしたね。大変だったのは子供2人が順番に小学校に入学してからだ。夏休みは長期あり、私は仕事、この両立が大変だったことを思い出す。