インドを悩ます「子供の飢餓」問題、深刻さは北朝鮮以上か
ナレンドラ・モディ首相率いるインドでは、金正恩体制下の北朝鮮よりも多くの子供たちが飢えている―。国際食糧政策研究所（IFPRI）が10月に発表した報告書が示す結果だ。
IFPRIがまとめた「世界の飢餓指標（Global Hunger Index、GHI）」ランキングによると、調査対象の119カ国のうち、インドは北朝鮮より７ランク下の100位だ（７ランク下にはアフガニスタンが入っている）。
ランキングは栄養不良の人の割合と、５歳未満の子供のうち痩せすぎ、または発育阻害の状態の子供の割合、乳児死亡率の4項目に関する評価に基づいている。そして、インドの順位は、この国の「憂慮すべき現実」を指し示すものだ。モディ首相の一連の経済政策は明らかに、子供の飢餓の問題に対する実質的な効果を上げていない。
また、これほど多くの子供が飢えているということは、急速な経済成長をとげ、株式市場も活況を呈するインドでいまだ貧困問題が改善されていない証拠でもある。投資家らは、こうした状況に特に注意していく必要がある。
政策だけでは改善しない？インドは国際的な競争力でも、ビジネスのしやすさでも、信用格付けでの評価を上げてきている。
だが、この問題は所得格差の拡大というよりも、大きな問題の一部でもある。インドの所得格差については、フランスの経済学者トマ・ビケティも著書で詳しく述べており、現在の格差は英国統治の時代よりもひどいと指摘している。
実際のところ、インドの上流・上流中産階級にとって、子供の健康と栄養状態や教育が最優先課題でないことは明らかだ。米ロングアイランド大学校のウダヤン・ロイ教授（経済学）は、こうした人たちについて、「関心があるのは火星に向けて宇宙船を打ち上げることなど、国の栄光に関わる表面的な事柄」ばかりだ。
＃ なんて言ったらよいのか、表向きは経済情勢だけをみれば、子供の飢餓問題がこれほど深刻なことに驚くばかりだ。インドは子供の飢えだけでは、大気汚染でも世界最悪だ。１日50本喫煙に匹敵、大気汚染のせいで人が亡くなっている。いい加減に気づく時だ。まずは、水の汚染度に対して意識改革に集中しなければ、まともに水を飲めずに健康被害を受けていることを、政府は国民のためにプロジェクトし、一刻も早く解決策が出されることを願うばかりです。
