ミレニアルピンク一色の「ティー専門店」は、なぜ日本進出を決めたのか?

足を踏み入れた瞬間、目の前に広がるミレニアルピンク一色の店内、そしてロゴの前に立ち止まり、スマホを片手にフォトジェニックなドリンクを撮影する女性たち―。

 

2017年10月31日、青山と新宿にオープンしたロサンゼルス発のティー専門店「ALFRED TEAROOM(アルフレッド ティールーム)」はいま、女性たちの間で人気のスポットだ。目当てはボバ(タピオカ)が入ったミルクティーやピンクドリンクといったティードリンクたち。

 

戦略的に採用された「ミレニアルピンク」

 

ルフレッド ティールームは、LAのメルローズプレイスの並木通り沿いに位置するアルフレッド コーヒーショップから派生する形で誕生したブランド。もともと、アルフレッド コーヒーショップは米国内に6店舗を展開しており、人気店として知られている。

 

新たにティールームを立ち上げることにした背景には、世界的なウェルネス志向の湖流に加えて、ミレニアルピンクが大きく関わっている。ミレニアルピンクは2016年頃から、プラダやグッチなどのハイブランドでも使われるなど、少しづつ流行の兆しを見せていた。

 

そこに目をつけたのが、アルフレッド ティールームの創業者兼CEOでもあり、クリエイティブディレクターのジョシュア・ザッドだ。彼はアルフレッド ティールームの出店経緯について、こう振り返る。

 

「ここ数年のヘルシーブームと共にLAでも“お茶”への関心が高まってきていたので、ティー専門店を作りたいと思っていたんだ。特に女性からの関心が高いと感じていたし、時代の流れを考えてみても、女性が活躍する社会がやってきている。そう思い、決められた価値観ではなく、自分の意思で生き方を決める女性が集まることができる場所を作ろうと思った」

 

なぜ、2号店の出店先を「日本」にしたのか?

 

セレブリティも足繁く通うことからLAでの知名度を高めていったアルフレッド ティールームだが、オープンからまだ1年あまり。立ち上げから日が浅いにもかかわらず、次なる展開先として日本を選んだのはなぜか。

 

考えを変えさせたのが、「WIRED CAFE」や「銀座大食堂」「伊右衛門サロン京都」など、国内外で100以上のカフェやダイニングの企画、運営や商業施設のプロデュースなどを手がけるカフェ・カンパニー、楠木修二郎CEOだ。

 

ルフレッド ティールームがカフェ・カンパニーと提携することで狙うのは、日本国内におけるティー専門店の新たな立ち位置の創造だ。

ミレニアルピンク一色の「ティー専門店」は、 なぜ日本進出を決めたのか? | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

# 女性が活躍する社会であるからこそ、自分の意思で女性が集まる場所へと。アルフレッド ティールームの成功は近いだろう。