米国で進む富の集中、上位3名の資産が国民5割の合計以上に

米国では一部の大金持ちへの“富の集中”が加速している。ワシントンDC本拠の左派系のシンクタンク「Institute for Policy Studies (IPS)」が先日発表したレポートで、米国人の経済格差の実態が明るみに出た。同シンクタンクはフォーブス毎年発表する富豪リスト「フォーブス400」のデータをもとに資料を作成した。

 

最大の発見と呼べそうなのは米国で最も裕福な3名(ビル・ゲイツウォーレン・バフェットジェフ・ベゾス)の合計の資産額が、下位50%の米国人(約1億6000万人)の合計資産額を超えている点だ。さらに、「米国人のおよそ5人に1人は資産額がゼロ、もしくはマイナスとなっている」とレポートの著者は述べている。

 

一方で、ベゾス、ゲイツ、バフェットらの資産額の合計は、今年9月中旬の時点で2485億ドル(約28兆円)となっている。その後、アマゾン株の値上がりによりベゾスの資産額は130億ドルも増加し、3名の合計資産額は2630億ドル(約30兆円)に達している。

 

「フォーブス400」にランク入りするための最低資産額は上昇が続いている。初年度の1982年に最低資産額は1億ドルだった。今年の最低資産額は過去最高の20億ドル(約2260億)に達している。フォーブス400のメンバーの合計資産額は今年2.7兆ドル(約30兆円)に達しており、過去5年間に59%の上昇となっている。

 

一方で米国の家庭の平均資産額は1980年代初頭と比較すると、インフレ調節後の値で約3%の減少となっている。IPSによると米国の平均的な家庭の資産額は約8万ドル(約906万円)だという。

 

米国で進む富の集中、上位3名の資産が国民50%の合計以上に | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

#アメリカだけではない、この日本でも格差が年々広がっている。これは収入に格差が生じているのではないかという私の実感です。日本の問題は米国程ではないが、超富裕層への所得集中という問題ではなく、本当に補助、救済すべき層を絞りこんでもらいたい。この対策こそが必要だと思う。11月4日、日銀が公表した2016年の「家計の金融行動に関する世論調査」(2人以上の世帯)によると金融資産の保有額は平均で1078万円となり、前年1209万円減したと公表しているが、この世帯は中流階級の社会階層の特徴だ。中流は4つに細分化しているのだと思う。