中国5つ星ホテル 便所掃除用具を食器に使い歯ブラシ使い回し

中国東北部黒龍江省の5つ星の外資系ホテル3社で、トイレ清掃用のブラシで、バスタブを掃除していたことが分かった。また、南部河南省鄭州市でも、「便器を拭いた雑巾でグラスを拭く」など1枚の雑巾で、トイレから床掃除、コップなどの食器洗いなどを行っていた。

 

いずれも地元テレビ局が報じたもので、衛生管理や食品問題などを担当する政府系機関が摘発した。「知らぬは我が身ばかりなり」とはいえ、世界的に名前が通っている一流ホテルといえども信用できないようだ。これを受けて、北京の外資系ホテルでも点検を強化し始めたという。

 

黒龍江省の問題のホテルはシェラトン、シャングリラ、ケンピンスキーホテルで、地元テレビが客室に仕掛けた隠しカメラが従業員の清掃の様子をはっきりととらえていた。

 

従業員はトイレを清掃したあと、トイレ掃除で使ったブラシでバスタブを洗い、床を掃除して、さらに、そのブラシでガラスコップも磨いていた。また、1枚の雑巾で客室の調度類やベッド、、あるいは冷蔵庫やコーヒーカップやガラスのコップなどの食器類を洗っていた。

 

また、鄭州市の有名ホテルチェーンでは、ベッドに散らばったタオルやシーツなども新しいものと交換せずに、手で叩いてからきれいな状態に畳まれ、そのまま置かれていたという。また、歯ブラシや櫛などのアメニティについても、回収した後、包装だけを代えて、使いまわしされていたという。

 

また、北京の同系列のホテルでは客室清掃員の勤務状態の点検を強化する措置をとったという。黒龍江省のテレビ局のインタビューに応じた清掃員は「1人でワンフロアの20室から30室を担当しなければならず、過重労働が続いて一部屋一部屋を丁寧に清掃する時間はない」と話している。(中国の記者が新人になりすまして潜入取材している)

中国5つ星ホテル 便所掃除用具を食器に使い歯ブラシ使い回し│NEWSポストセブン

 

 

# 5つ星がついたシェラトン、ケンピンスキー、シャングリラの一流ホテルなだけに驚きを隠せない。1日に訪れる客数が凄いのは間違いないと思う。それだけに清掃員も大変なことだろう。でも、だからといって、こんな清掃をされていると正直泊まりたくはなくなってしまう。便器を拭いた後の雑巾で拭かれたグラスだと思うと口を付けたくない。一流ホテルのブランド力も落ちていくだけだ。海外からの人を雇ってでも、だれもが利用したくなる安心の清掃法で、一流ブランドに恥じない仕事をお願いしたいものだ。