コ―ミー前FBI長官、ホワイトハウスはFBIについて「嘘をついた」

米連邦報道局(FBI)のジェイムズ・コ―ミー前長官は8日、昨年の大統領選へのロシア介入疑惑を調べる。上院情報委員会の公聴会で宣誓証言し、ドナルド・トランプ政権が自分とFBIについて嘘をついたと述べた。

 

コ―ミー前長官は証言冒頭で「FBIは正直で、FBIは強い。そしてFBIは常に独立を保つ」と強調。その上で、政権が明らかにした自分の解任理由が二転三転したため、「混乱し懸念した」と述べた。

 

自分の「まずい」指揮下でFBIが「大混乱」に陥っていた政権が説明したのは、「自分だけでなく何よりFBIの評判をおとしめた」と批判し、政権の説明は「明白で単純に言って嘘で、FBIがあのようなことを聞かされたのを残念に思う」と述べた。

 

自分が解任されたのは「ロシアに関する捜査の方法を変更するため」だろうと話した。

 

コ―ミー氏は証言を事前に書面で準備し、上院情報委員会は7日にこれを公表。質疑はその内容を基に進んだ。

 

前長官はロシアが大統領選に介入したことについて何の疑いもなく、「疑いの余地はまったくない」と強調した。

 

一方で大統領がロシア疑惑捜査をやめさせようとしたことはあるかという質問には「私が知る限りはありません」と答えた。

 

トランプ氏に繰り返し一対一の話し合いを求められ、そのたびに詳細な記録をつけていたのは「自分やFBIを守るために必要になるかもしれないと思った」からだと説明した。

 

司法副長官やFBI長官として仕えたジョージ・W/・ブッシュ大統領バラク・オバマ前大統領との会話については、記録する必要を感じたことはなかったと述べている。

 

また自分の解任後にホワイトハウスの説明を懸念した前長官は、大統領が自分たちの会話を録音していたかもしれないと大統領のツイートで知り「頼むからテープがあってくれ」と思ったという。録音が存在するならば自分の記録の裏付けになるはずだと思い、友人のコロンビア大教授江尾通じて、自分の記録をマスコミに提供したと説明。

 

録音の存在について、ホワイトハウスは認めも否定もしていない。

コーミー前FBI長官、ホワイトハウスはFBIについて「嘘をついた」 - BBCニュース

 

 

# 今始まったことではない、35代ジョン・F・ケネディからスパイ行為は始まっていたのだろう。ウォーターゲート事件もそうだ。1972年の大統領選挙戦のさなかに何者かが盗聴器を仕掛けようと侵入し、発見されて警察に逮捕されたことから始まった。ニクソン大統領再選委員会の関係者であることが分かっている。この現在でも続いているのだ。記録に新しいのは、エドワード・スノーデンの警告が全てを物語っている。次回はエドワード・スノーデン氏に触れてみたい。