黒板に手書きでWindowsを再現してコンピューターなしでコンピューターを教えるアフリカの熱血教師

アフリカ・ガーナの教師が披露した「パソコンを使わずにMicrosoft Wordを教える方法」がネットで話題となっている。その指導方法を見たら、きっと脱帽すると同時に教師の熱意に感動を覚えてしまうのではないだろうか。ガーナの教師オウラ・クワドウオ・ボティッシュさんだ。

 

クマシという都市にある農村地帯の学校で教鞭を執る彼は、ICT(情報通信技術)の授業を担当しているのだが学校にはパソコンがない。そこで彼はWordで書類を作成する方法を生徒に教えるために、前代未聞の方法を取ったのである!黒板にWordの画面を描いて教えていた!

 

その授業の様子をオウラさんがFacebookに投稿しているのだが、なんと彼はWordの画面を黒板にチョークで描いて教えているからビックリ!見やすいように各アイコンを色で分け、もちろん説明も全て手書きである。

 

ビジュアルアートを学んだことがあるという彼は絵が得意なようだが、それでも毎回ICTの授業の度に、黒板に細かなパソコン画面を描くのは一苦労どころの話ではないだろう。

 

フェイスブックでは「オウラ・クワドォー」というアカウント名を使うアコト氏は投稿の中で、「生徒たちのことが大好きだから、私が教えている内容をこの子たちが理解できる方法でやらなきゃいけない」と書いた。

 

経済ニュースサイト「クオーツ」によると、アコト氏の学校は2011年以来、コンピューターを1台も所有していない。しかし高校への進学要件には、情報通信技術(ICT)試験の合格が含まれている。

 

起業家のレベッカ・イノンチョン氏は先月25日、マイクロソフト・アフリカ宛にツイート。アコト氏がマイクロソフトの商品を実際には使用できる環境にないのに、使い方を教えていると強調した。

 

マイクロソフトは同月27日、アコト氏に対しコンピューター1台を送ることと、同社の教材へのアクセス権を付与することを約束した。

 

マイクロソフト・アフリカはツイッターで、「教育におけるデジタル転換の実現に向けた教師の支援は、当社事業の中核を成す」。

 

オウラ・クワドォー氏には当社のパートナー事業のデバイス1台とマイクロソフト認定エデュケーター(MCE)プログラムおよび専門能力開発のリソースへのアクセスを付与するとコメントしている。

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# 日本では子供達は幼稚園児でもスマホのゲームで遊び、学校にもパソコンが導入されているのが世界には自由にテクノロジーのアクセス出来ない国が!日本でもしコンピューターがなければオウラ氏のように黒板にチョークでWordを描くことが出来るだろうか…。