「いちげんさんお断り」の真実 京都の食文化

花街の夜のとばりに包まれると、店の軒先につるされた提灯がほかに明かりを放ち石畳を照らす。しっとりとした情緒が漂う京都市東山区祇園町南側。今もなお「一見(いちげん)さんお断り」の文化が根付くといわれる。

 

「入れますか」と恐る恐る高級そうな日本料理店ののれんをくぐると、店主が笑顔で迎えてくれた。一見さんでも大丈夫だった。街を歩いていた花街関係者とおぼしき女性に聞くと、「料理店ではほぼ一見さんお断りはないと思います。守り続けているのはお茶屋では」と教えてくれた。

 

「お茶屋は住まいもしているわけどす」と明治期創業の「吉うた」4代目の高安美三子さん(76)は言う。お茶屋は舞妓らがいる女性所帯でもある。「見ず知らずの人がぱっと来て「遊ばせて」と言われても入れしませんよね」。なるほど分かりやすい。

「いちげんさんお断り」の真実 京都の食文化、その訳あり : 京都新聞

 

 

♯ 実は私の家系は、お茶屋で、本籍も祇園街だった事を亡き父に聞かされて、亡き父は本籍が祇園街に抵抗があって、本籍を移したと聞かされてました。良く言ってましたが,店と客の信頼関係が絆のように信頼を深め合う事で独特の支払いをするんだと、話していたことを思い出します。現在も信頼深め合う支払い方法が受け継がれている。おそらく常連か紹介された人の責任を持つ事で信用が深まるのだろう。