350年前鬼瓦に職人2人の名 京都・本願寺本堂

 

 

半解体修理が進む、京都市上京区本隆寺本堂(重要文化財)の鬼瓦に、江戸時代初期の製作年代や京の二大産地の瓦師2人の名前が刻まれていることが24日までに分かった。2人が分担して製作したことが確認でき、修理を担う京都府教育委員会は、各産地の作風の違いを研究する上でも貴重な資料になる、としている。

 

16個の鬼瓦のうち13個に万治(1659)年の年号や瓦師の銘を確認した。6個に「伏見深草住瓦師青山市郎右衛門」、7個に「洛東大佛(仏)住人西村与三右衛門」という名前が刻まれ、瓦師2人が半数ずつ担当した再建過程が分かった。本堂の完成時期は棟札の57年ではなく、瓦に記された59年の可能性が高くなった。

 

350年前鬼瓦に職人2人の名 京都・本隆寺本堂 : 京都新聞

 

#未来に受け継ぐために名を刻んだ。将来に向けて、それによって完成時期や瓦の材質、技術などを近い未来に待っている職人のために、この時代の職人は、全てを考え仕事している。すばらしさは現代のわれわれにも物事のよしあしの判断を告げているのだと私は感じる。国の宝だと。