ネーミングはクルマの人気を左右するか? 「Q/R/X」の威力

日本でも、クルマという工業製品にはたいていアルファベットで名前がつけられる。英語のネイティブ・スピーカーとしては、日本のクルマの名前を見てびっくりしたり、ニンマリしたり、笑ってしまうことが結構ある。ちょっと困ったネーミングもあるけれど、上手いなあと感心する呼称もある。今回は、そういうクルマの名前について、話してみよう。

 

なんと言っても、日本から生まれた自動車の名称で、最高傑作と言えるのは「LEXUS(レクサス)」だろう。この言葉を読んで、香先からこの音がこぼれる時に、英語ネイティブとして感じるのはラクジャリーさ、スピード、高級感、そしてセクシーさだ。

 

JDパワーなどの消費者満足度調査で、毎年トップ3にランクインしているLEXUSは、世界中が日本初の高級車ブランドだと知っている。ゆるぎないが、このネーミングに日本らしさは感じない。高級車には、信頼感と共にセクシーさが求められる。英語だとエキゾティックとも言えるけどね。その点、LEXUSは絶妙なネーミングだ。

 

“タイポグリミア”という現象をご存知だろうか?都市伝説のようなものだけど、ヒトの目は文字の順列が違っても意味を読み取ってしまうという現象のこと。いくつかの文字を見ると、経験上知っている言葉を思い出すからだろう。「ひつまぶし」と見ると「ひまつぶし」と読んでしまう類いの現象だ。

 

LEXUSの5文字から、LUXとSEXはすぐに目に入るし、経験上LとSEXを見ればヒトはLOVEを連想する。しかも「レクサス」はちょっとアクセントは違うけど「サクセス」に似ていると言えるかも知れない。

 

これに次ぐサクセスといえば、ホンダの高級ブランド「ACURA(アキューラ)」が挙げられる。

ネーミングはクルマの人気を左右するか? 「Q・R・X」の威力 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

 

# 車だけではないさまざまな活動、生活にも高級な印象を受ける時代だ。品質、雰囲気が高い感想を抱かせる。