「戦術家」ではなく「戦略家」になる3つの方法

米データ管理・ストレージ企業、ネットアップのドナ・マンシュ副社長

  • 物事を見る時間枠

キャリア初期で出会った上司について「彼女の人材手法は素晴らしかった」と語るマンシュ。彼女はそこで、戦術家と戦略家の違いが時間枠の捉え方にあると学んだ。マンシュによると、戦略家になるためには毎日こう自問する必要がある。

 

近い将来のことに執着せず長期的な視点を持てば、先見の明を持った戦略的な人になれる。

 

  • 自分の影響力の範囲

次にマンシュが挙げた考えるべきポイントは、自分の影響力の範囲だ。マンシュは素晴らしいメンターたちから、一段上のリーダー的思考方法を学んだ。「何かをやり遂げるために、必ずしも自分で行動する必要はないと気づいた。影響力を持てば、多くのことが達成できる。会社や顧客、従業員に大きな影響を与えるために、チームを「所有」する必要はない」

 

マンシュは「自分が現在行う仕事の中で、他人の役に立つものはあるか?この人やこのチーム、この組織を改善するために何ができるか?」と自問することを勧める。

 

  • 実現しようとする変化の規模

「戦略家になるために重要な3つ目の視点は、実現を目指す変化の規模だ」とマッシュ。戦術家は現状を脅かさない目標や、新たな人脈構築・スキル習得を必要としない目標にコツコツ取り組んでしまう。一方で戦略家は、全く異なる考え方や運営方法が必要となる画期的な変革を実現を目標とする。

 

「戦術の実行と戦略的な取り組みを隔てるもう一つの要素は“後戻りできない変化”を起こすかどうか」とマンシュ。つまり、戦略的になるためには大きな目標を持ち、広範囲にわたる全面的な変革を推し進める必要がある。今日すべきことや明日起きることではなく、もっと大きな視点を持つことだ。

「戦術家」ではなく「戦略家」になる3つの方法 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

# 私の経験で言うと、二つの言葉の違いを明確に理解することです。戦略を立てるのは指導者、戦術を考えるのは、実行する人達です。

 

戦略は目的を決めて、進む方向性を決めるということです。戦術とは、戦略を立てた後に、どのように実現させるかというものです。戦術も戦略も、軍事用語として使われていたものが、ビジネスなどに使われるようになった言葉です。