適量のカフェイン摂取、何をどれだけ飲むべきか

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(Forbes)

世界中で好まれる“精神刺激薬”、カフェインについてはここ数年、良い報告が相次いでいる。

心臓発作から認知症うつ病まで、複数の疾患の予防や改善に関していることが確認されており、「摂取すべき」と考えるのに必要な証拠は十分に示されているように見える。

 

ただし、注意すべき点もいくつかある。その一つが、不整脈(心房細動)の人たちによる摂取だ。

この病気がある人たちは一般的に、症状を悪化させる恐れがあるとして、医師からカフェインを避けるよう指示されている。

 

だが、新たに発表された研究結果によれば、この病気があってもカフェイン摂取が心配することはない可能性がある。

オーストラリアのベイカー心臓・糖尿病研究所の研究者らは、カフェイン摂取と不整脈の関係について調べた過去の研究結果に関するメタ分析を実施。その結果、カフェインと「正常な拍動」の関連性を確認したという。

 

約23万人を対象とした研究では、コーヒーを飲む人が不整脈を発症するリスクは、1日当たり300㎎のカフェイン摂取によって6%低下していた。また、約1万6000人を対象とした別の調査では、コーヒーを習慣的に飲む人は、同じリスクが13%低いとする結果が示された。

 

心臓発作を起こしたことがある患者を対象としたランダムか比較試験の結果では、1日当たり353㎎のカフェインを摂取したグループはコントロールグループと比べて心拍数が低下していた。心臓不整脈のリスクが上昇したのは1日当たりの摂取量が9~10杯の人たちだけだった。

 

さらに、脳内の睡眠物質であるアデノシンの働きをブロックし、眠気を覚ますとされているカフェインは、アデノシンの働きをブロックして心臓のリズムを安定させるのに役立っている可能性がある。

コーヒーに含まれるカフェインとその他の何種類ものポリフェノールの抗酸化特性が、不整脈を改善させる可能性もある。

 

こうした研究の結果1日3杯程度までのコーヒーは安全、または健康的だと考えることができると見られている。(もちろん、どのようなものであれ心臓に問題があれば医師の指示に従う必要がある。)

 

一方、安全ではないと考えられるのは、エナジードリンクに含まれるカフェインだ。1日にこれらのドリンクを2本飲めば、摂取から24時間は心悸亢進のリスクは上昇する。複数の理由から、飲むのは、一般的なコーヒーにしておくべくだと言えるだろう。