「マインドフル」は逆効果? 科学が示す創造性向上のヒント

 

①コーヒー+昼寝=創造性

 脳が活発に動いた後は、アデノシンという眠気を生む化学物質が蓄積される。睡眠によりアデノシンが排出されるため、昼寝後は気分がすっきりする。ある研究では、被験者が1杯のコーヒーを飲んだ直後に20分の昼寝をした。カフェインが体内で分解されるにはおよそ20分かかるため、目覚めと同時にその効果が表れることになる。結果、睡眠によりアデノシンを排出すると同時に、カフェインによって脳の注意力を高めることができた。記憶力は、創造プロセスの重要な要素だ。

 

②紅茶を飲んで創造性アップ

 コーヒーと同様、創造性アップの効果がある事を実証されている飲み物は紅茶だ。中国の北京大学で行われたある調査では、50人の被験者が2つの創造性測定の課題を行った。一つのグループは実験前に1杯の水を与えられ、もう一つのグループは温かい紅茶を1杯与えられた。温かい紅茶を飲んだグループは、水を飲んだグループに比べ、両方の創造性測定課題ではるかに良い成績を収めた。研究チームは、紅茶を飲むことでリラックスし、創造性アップに最適な状態になったと考えている。

 

③マインドフルな瞑想が創造性を阻む?

 マインドフルな瞑想とは、今この瞬間に、今自分がしている呼吸に意識を集中することだ。その結果、私たちが毎日繰り返し経験する忙しい思考の往来は、完全に消えることはなくとも減少する。これは健康的な生活やストレス軽減には良いことだが、創造性とは全く逆の状態だ。創造的に考えるには、多くの考えを行き来させることが必要になる。

 

プラセボ効果

 イスラエル・ワイツマン科学研究所のリオール・ノイとリロン・ローゼンクランツの研究では、プラセボ(偽薬)効果は身体の病に影響するのみならず、創造性向上の方法ともなり得ると論じている。同研究では2つのグループを使用し、典型的な創造性テストを実施した。各テストを受ける前に、一つのグループはシナモンのような刺激臭を嗅がされ、この匂いで創造性が向上すると教えられた。他方のグループも同じ匂いを嗅がされたが、それが創造性にアップになるとは言われなかった。

 結果として、匂いが創造性を向上させると教えられたグループは、他のグループに比べて創造性テストではるかに良い成績を出した。信じられないような結果だが、自分が創造的になれると信じれば、そうなる確率が高まるのだ。素晴らしいアイデアを生むのに前向きな態度が欠かせないという証拠だ。

「マインドフル」は逆効果? 科学が示す創造性向上のヒント- 記事詳細|Infoseekニュース

 

# 創造性は才能というよりもスキルに近いだろう、介入したり促したり、向上させたりできるものだということだ。私は心を静めて、何かに心を集中させること、目を閉じて静かに思いをめぐらすことが、大切であるのだ。毎日少しでも目を閉じて思いを創造させよう。