「元ロシア・スパイ」エリアさんが意識回復=病院

BBCNews 

今月4日にソールズベリーで神経剤をされ意識不明となっているロシアの元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリアさんのうち、ユリアさんの容体が急激に回復し、危険な状態を脱した。2人を治療しているソールズベリー地域が明らかにした。情報筋によると、ユリアさんは意識を取り戻し、話もしている。一方、スクリパリ氏の容体は安定しているものの、なお重体だという。

病院の医師たちは、ユリアさんが「治療が功を奏しているが、なお24時間体制で専門家の手当てを受けている」と話した。

同病院のメディカル・ディレクター、クリスティーンブランシャード医師は「ここ数週間、2人に高品質の治療を施してくれた病院スタッフにあらためて感謝したい」と述べた。

「治療に当たったスタッフと、彼らを支援した人々を誇りに思う」。

スクリパリ氏とユリアさんは4日、ソールズベリーのショッピングセンターのベンチで意識不明となっているところを発見された。警察は28日、2人が最初に神経剤に触れたのは自宅の玄関ドアだったと発表している。

BBCのゴードン・コレラ安全保障担当特派員は、超高濃度の神経剤がスクリパリ氏の自宅ドアの持ち手から見つかったと語った。神経剤は「ネバネバした状態のものを、ドアの持ち手に塗りつけるように」付与されたようだという。

コレラ氏はこのことが、警察が押収したスクリパリ氏の車や、2人が食事をとった現在警察に閉鎖されているレストランで神経剤が見つかった理由を説明できるだろうと語った。

なお、現場に真っ先に駆けつけたニック・ベイリー刑事巡査部長も重体に陥っていたが、22日に退院している。ベイリー氏は事件後にスクリパリ氏の家を訪れたもようで、「以前の日常生活はおそらく二度と取り戻せない」と話していた。

英国政府はこの事件にロシア政府が関わっていると非難。テリーザ・メイ英首相は事件で使用された神経剤がロシアが開発したノビチョクに類するものだと説明し、事件に対する措置として、ロシアの外交官23人を国外追放とした。

これに加えて、英国と同調する欧州諸国を含む少なくとも26ヵ国が、130人以上の外交官を追放した。

ロシア政府は事件に対する一切の関与を否定しており、報復的対応として、23人の英外高官をモスクワから追放。米国に対しても同様の報復措置を行っている。

北大西洋条約機構NATO)のイエンス・ストルテンベルク事務総長は27日、英国で今月4日に起きたロシアの元情報部員と娘に対する殺人未遂を受けて、ロシア代表部の外交官7人を追放すると発表した。

 

 

 

#.まるで映画のような事件であるが現実に起きた事件である。

殺人未遂に軍事兵器レベルの神経剤が使われたことで、ロシアが関与したと断定されている。

スクリパリ氏と娘さんユリアさんはいったいどの様な情報を持っていたのか、重大な機密。政治上・軍事上だろうと理解できる重大事件(テロ事件)と....。

(スクリパリ氏は、欧州で活動するスパイに関する情報を英情報機関M16に提供していたとして、有罪判決を受けていた。)

日本でも平成7年(1995年)3月20日に発生した同時移発テロ事件(地下鉄サリン事件)が、脳裡に読みかえるこの事件をロシア最高裁判所カルト教団をテロ組織と認定。

(活動を禁じるとの決定を下したのはロシアである事だ。)