アルツハイマー病患者の「村」を創設へ=フランス初

BBC com)

フランス南部ダクト近郊で、いわゆるアルツハイマー病患者村の建設が始まった。

地元メディアが伝えた。同国所となるプロジェクトは、オランダ・アムステルダムで行われている同様の実験を参考にしている。

 

2019年までにおよそ120人の患者を迎える予定。開放的な造りで、代替療法などを提供する。

 

ボールドーのペレグリン大学病院の神経学・疫学者ジャン・フランソワ・ダルティーギェ教授は、「住民が社会生活に参加し続けられるよう」なものを村に設置すると話した。

 

フランスのアルツハイマー協会によると、同国ではアルツハイマー病や関連の認知症患者は100万人を越え、毎年20万人以上が新たに診断されている。

 

現在、この病気の進行を止める治療法は開発されていない。

 

フランスに作られるアルツハイマー患者向けの村は、バスティードと呼ばれる中世の伝統的な街の造りを模している。村のあるランド県ではよくあるもので、日常感を残すための工夫だ。

 

村の設計者は仏紙ル・モンドに目に見える形の柵は設けないが、街の社会的文化生活に馴染んだ安全な歩道が多く作られるという。

 

村は7テヘクラールの土地を中央広場を中心に4つの区画に分けられている。スーパーマーケットや美容院、レストランなどを設け、社会的な交流を絶た造りだ。

 

コンセプトは、病気の雰囲気から遠ざかること。薬物治療は行わず、介助者も普段着を着る。

 

オランダで行われている同様の実験を参考にしており、フランスでは地元の政治家が自身の選挙区で取り入れた。この地域には約8000人の神経変性疾患者がいる。

 

研究員は住民と共に村に住む予定。100人ほどの介助者と、さまざまな活動を行うボランティアもこの村に居住する。

 

村では住民の精神的な孤独感を和らげるため、訓練された犬も飼うという。

この施設のスーパーマーケットでは、住人がお金を支払わずに商品を持っていってしまっても、施設が肩変わりすることになっている。住人は運動もできるが、村の中にとどまる必要がある。

 

#.何十年物間、寿命はかつてないほど伸び、死という避けられない事実を先送りにしてきた。しかし今後、死者数は急増し、人生の終わりにいる人たちをどうケアしていくかが課題となるだろう。

日本は全人口における認知症有病率が2.33%となり、OECD加盟国のうちで最多となるのを知っていますか?

日本の認知症に対する取り組みは心オレンデプランを策定して認知症患者の人権と意思を大切にし、住み慣れた地域で暮らしていける社会の実現を目指していくよう努力しているようですが、私の目にはまだまだ組織体の役割を果たしていない。

しかしフランスのように認知症カフェや集いの場を作って自治体や地域包括支援センターといった公的機関から地域住民へと情報を発信していくことも計画されている。

一刻も早く認知病患者、その家族も孤独にならないように、地域で受け入れていかなければない。方向性だけではダメなのです。

フランスのように実現しなければ!