トランプ氏、金委員長の米国招待も検討

BBC News)6/11

ドナルド・トランプ米国は7日、シンガポールで12日に開催予定の米朝首脳会談が成功すれば、北朝鮮の最高指導者、金 正恩(キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長をホワイトハウスに招待するか検討すると述べた。日本の安倍に首相と米朝首脳会談について協議した後、共同記者会見で発言した。

 

トランプ氏は、朝鮮船頭終結の合意が結ばれる可能性もあると言及。むしろそれは今回の交渉の「簡単な部分」で「合意後にどうなるかの方が、本当に重要だ」と記者に話した。

 

米国と周辺同盟国は、北朝鮮核兵器放棄を望んでいる。しかしトランプ氏は、目標の実現には1度の会談より「長くかかるだろう」と認めた。

 

日米両首脳による共同記者会見の後、マイク、ポンぺオ米国務長官ホワイトハウスで記者会見を開き、金氏がポンぺオ氏に対し直接、非核化の意思を示したと述べた。ただし、米国が求める非核化の内容に、北朝鮮が近づきつつあるのかは不明だ。

 

米朝首脳会談についてトランプ氏は

 

トランプ氏は「これから友好的な交渉に臨むのだから」、北朝鮮について「最大の圧力」という言葉を使いたくないと述べた。しかし、北朝鮮に科すことのできる制裁はまだたくさんあると苦言した。

 

同氏はまた、首脳会談が不調だとなれば「いつでも打ち切る用意はある」と強調しつつ、会談がうまくいった場合には金氏をワシントンに招待することあり得ない話ではないと述べた。

 

「会談が成功すればもちろん、招待は喜ばれると思う」とトランプ氏は報道陣に話した。

「(金氏は)招待をとても好意的に見ていると思う。だから、実現する可能性はある。」

 

ただし、フロリダ州に所有するリゾート「マール・アラーゴ」に金氏を招待するかもしれないとの前日報道について質問されると、トランプ氏は「まずはホワイトハウスから始めるかも。どう思う?」とはぐらかした。

これに先立ちトランプ氏は、首脳会談に向けた事前の準備は特に不可欠だと思わないと話していた。

 

「非常によい準備ができていると思う。そんなにたくさん準備をしなければならないとは、僕は思っていない。大事なのは姿勢と、成果を出すぞという気持ちだ」と同氏は話した。

 

安倍首相の要望

 

日本の安倍首相はトランプ氏の大統領就任以来、定期的に会談を重ねてきた。しかし安倍氏は、米国と北朝鮮がどのように関係を改善したとしても、日本の国益が無視されないよう求めている。

 

北朝鮮は1970年代と1980年代に、日本語と日本の習慣をスパイに訓練させるため、多数の日本人をした。この問題について、トランプ氏確実に日本の懸念を理解していると安倍首相は述べた。

 

拉致問題を早期に解決するため、私は北朝鮮と直接向き合い、話したい」と安倍氏は話した。

 

首相はまた、地域の「真の平和」を追求するとの日本の方針を繰り返し、北朝鮮が「正しい道を歩むのであれば、明るい未来を描くことができる」とも語った。